「迷信」の正体

「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」 ――そんな迷信、聞いたことありますよね。
でも、マジシャンから見れば“人が信じる力”こそ最大のトリック。
信仰と心理がつくる「信じたい魔法」の正体を解き明かします。

取材・文:昼からのみはる(P&M所属) 編集・写真:PTG(P&M所属)

迷信って、そもそもなんだろう?

マジシャンの世界でも、“思い込み”ってすごく大事なんですよ。
「手が早いからバレない」と思われがちですけど、実はほとんど“信じ込み”で成立してます。 そして人間の“信じる力”が暴走すると――迷信になるんです。
たとえば「黒猫が横切ると不吉」とか、「13日の金曜日はヤバい」とか。全部“見えない力を感じたい”っていう、人の想像力の産物。 要するに、心が勝手にマジックを起こしてるんですよね。

世界に広がる“信じたい”習慣

・日本の迷信:夜爪・茶柱・くしゃみ三回

昔の人が「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」って言ってたの、 あれ、照明がなかった時代の“安全ルール”なんです。 「危ない=不吉」っていう心理が、迷信に化けた。 マジシャン的に言えば、暗い場所でやるマジックは、 何でも不思議に見えるってことですね(笑)

・海外の迷信:黒猫・鏡を割る・ラッキーナンバー7

海外でも似たようなもんです。 人はみんな「偶然」に意味をつけたいんですよ。 鏡を割ったら7年不幸? じゃあ鏡は7年間、リハーサル中なんでしょうね。 ラッキーセブン? それはもう、数字にマジックかけてます。 文化は違っても、みんな“信じたい気持ち”は同じなんです。

マジックと迷信の共通点

科学が発達しても、迷信はなくならない。 だって人間って、“理屈”より“安心”を求める生き物ですから。 マジシャンが観客を笑わせたり驚かせたりするのも、 最終的には「楽しかった」で帰ってもらいたいから。 迷信も同じで、人生をちょっと面白くしてくれる“日常のマジック”なんです。

迷信が生き続ける理由

科学が進んでも、迷信は消えません。 なぜなら、人は“安心の物語”を求めるから。
マジシャンが観客に笑顔を見せるように、 迷信も人を少しだけ安心させてくれる“日常の魔法”なんです。

まとめ:信じる力こそ、最高のマジック

迷信は、嘘じゃない。 むしろ「信じる練習」だと思ってます。 マジックも同じ。タネや仕掛けより大事なのは、信じる気持ち。 だから私は言います—— 「信じた瞬間、あなたの世界がちょっと変わる。それが一番きれいなトリックです。」

参考文献

不思議な言い伝え ~日本の迷信、世界の迷信~

日本だけでなく世界の迷信にも触れていて、比較的な視点が取れるため、「マジシャン」目線で“世界のトリック”を見たい人向け。