トランプがあまり得意ではない昼からのみはるが、これだけは覚えておきたいトランプの基本テクニックを紹介する特集です。
取材・文:昼からのみはる(P&M所属) 編集・写真:PTG(P&M所属)
ボトムストック
シャッフル
混ぜてるのに…下はそのまま。
〜ボトムストックシャッフルという“静かなる執着”〜
カードマジックの世界では、「混ぜる=見せかけ」です。
真に大事なのは、混ぜながら──“混ざらないこと”。
今回ご紹介するのは、そんな“プロのズルさ”が光る技。
その名も──ボトムストックシャッフル。
どんな技?
見た目は普通のオーバーハンドシャッフル。
でも実は、デックの下にある数枚のカードだけ、1ミリも動かしてません。
そう。
「このカードたちだけは、どんなことがあっても守り抜く…!」
そんな固い決意で行うのが、このボトムストックシャッフルなんです。
どんなときに使える?
- 最後のどんでん返し用に、重要カードをボトムにキープしたいとき
- 次に行う技法が、「ボトムから何かする」タイプのとき
- とにかく「混ぜた風」で、観客に安心してもらいたいとき
つまりこれ、見せかけの安心感で伏線を仕込むシャッフルなんです。
でも、やりがちミスにご注意!
- 最初に残す束の圧が弱い → スベって混ざる
→ しっかりキープ!中指と親指でロック! - 混ぜるスピードが不自然に遅い or 早すぎる
→ “混ぜ慣れてる人の空気感”をマネしよう。雑さこそ自然。 - 手元をチラ見しがち
→ やればやるほど、目線が全てを台無しにします。
この技の“美学”
ボトムストックシャッフルは、“見せるためのシャッフル”ではなく、信じ込ませるためのシャッフル。
一見、ただの地味な混ぜ方に見えるかもしれませんが──
この「地味さ」が最大の武器になる瞬間が、必ず来ます。
観客に「油断してもらう」
そのために、“何も起こってないように見せる”ことこそ、マジシャンの本領。
そしてこの技は、それを片手でサラッとできちゃう、職人技の一つなんです。
のみはるのヒトコト
覚えておいてください。
マジックの“面白さ”は、混ぜたカードが「どうなるか?」じゃない。
「混ぜたハズなのに、どうして?」って思わせる、そのギャップなんです。
その“ギャップの演出装置”として、ボトムストックシャッフルは超優秀。
仕込めば仕込むほど、あとで自分を助けてくれる──
**まさに「未来の伏線を守るシャッフル」**です。


